本サイトはプロモーションが含まれています。
本サイトはプロモーションが含まれています。
スポンサーリンク

不登校の中学生に何をさせる?状態別の過ごし方・一日の例・勉強とゲームの考え方

不登校

中学生の子どもが不登校になると、「家でゲームばかりで大丈夫?」「勉強をさせないと高校受験に間に合わないのでは」と不安になります。

しかし、不登校の中学生に何をさせるかは、年齢や欠席日数だけでは決められません。ほとんど起き上がれない時期と、退屈を感じ始めた時期では、適した過ごし方が異なるからです。回復する前から学校と同じスケジュールを課すと、本人が追い詰められることもあります。

大切なのは、親が予定を一方的に決めるのではなく、本人の体調や気力に合わせて「選べる小さな行動」を用意することです。

この記事では、不登校の中学生が家でできることを状態別に整理し、一日のスケジュール例、勉強やゲームとの付き合い方、学校外の学び方まで具体的に解説します。

この記事を書いた人
プロフィール
hiro

教育学部を卒業後、小学校教諭免許を取得。心理学を専攻し「認定心理士」の資格を保有する不登校・メンタルケアの専門家です。
かつては大手総合メーカーで順調にキャリアを積んでいましたが、突然「適応障害」を発症。自身の休職・退職・転職という壮絶な経験を通じて、心の健康の大切さを痛感しました。現在はカウンセラーとして活動しながら、自身の知見と経験を活かし、不登校に悩むお子様とその保護者の方々をサポートするメディア「パパママキッズ」を運営しています。
教育現場の視点と、心理学の専門知識、そして当事者としての経験。この3つの軸で、大人も子供も「自分らしく生きられる場所」を見つけるための情報を発信しています。

hiroをフォローする
スポンサーリンク

この記事の結論

不登校の中学生に最初から勉強や登校練習をさせる必要はありません。まず優先したいのは、安心して休める環境と、睡眠・食事・体調を大きく崩さないための土台です。

本人の状態に合わせて、次の順番で活動の幅を広げます。

  1. 安心して休む
  2. 食事、入浴、着替えなど最低限の生活を整える
  3. 好きなことやゲームで気力を保つ
  4. 家事、散歩、買い物など小さな役割を持つ
  5. 5分からの学習や興味のある活動を試す
  6. 家族以外の人や学校外の居場所とつながる
  7. 本人の希望に合わせて登校や進路を検討する

「何をさせるか」より、「本人が今なら選べそうなことは何か」と考えるのが基本です。何もできない日は休息が必要な日であり、回復が失敗した日ではありません。

不登校の中学生に何をさせるかは3段階で考える

不登校の経過は一人ひとり異なりますが、家庭での過ごし方を考えるときは、便宜上「休息が必要な時期」「生活が安定してきた時期」「活動を広げられる時期」の3段階に分けると判断しやすくなります。

本人の状態優先すること提案しやすい活動控えたいこと
休息が必要安全、睡眠、食事、受診や相談好きな動画、ゲーム、短い会話、食べられる物を食べる登校の説得、長時間の勉強、理由の追及
生活が安定小さな達成感、生活の区切り入浴、着替え、簡単な家事、短い散歩、趣味学校時間割の再現、急なゲーム禁止
活動を広げられる学び、人との接点、進路の選択肢5~15分の学習、買い物、オンライン活動、教育支援センターやフリースクールの見学本人の同意がない予定の詰め込み

これは診断や回復段階を判定する表ではありません。日によって状態が戻ることもあります。昨日できたことを今日できなくても、責めずにその日の体調を基準にしてください。

休息が必要な時期にさせること

まずは「何もしなくてよい時間」を確保する

登校できなくなった直後は、本人が心身ともに消耗していることがあります。布団から出られない、会話を避ける、ゲームや動画しかできない状態なら、行動を増やすより刺激を減らすことが先です。

この時期は、起床時刻や勉強量を細かく管理せず、食事と水分が取れているか、眠れているか、頭痛や腹痛などの身体症状がないかを見守ります。

親からは、次のような短い言葉で安心を伝えます。

  • 「今は休んで大丈夫だよ」
  • 「食べられそうな物があれば教えてね」
  • 「話したくなったら聞くよ」
  • 「学校への連絡は親がしておくね」

返事を求めないことも大切です。会話できない日は、飲み物や食事を置く、メモで希望を聞くなど、負担の少ない方法に変えます。

ゲームや動画をすぐに取り上げない

親から見ると遊んでいるようでも、ゲームや動画が不安を和らげる手段や、友人とつながる数少ない場所になっている場合があります。急に禁止すると、親子関係や生活全体がさらに不安定になることがあります。

ただし、ゲームを無制限に認めるという意味ではありません。睡眠や食事への影響が大きい場合は、本人が落ち着いている時間に「禁止」ではなく「生活を守るための区切り」を相談します。

生活が安定してきた時期に提案したいこと

1. 簡単な家事を一つだけ選んでもらう

家事は生活リズムを作り、家族の役に立てた感覚を得やすい活動です。ただし、家にいる代わりの義務として押し付けないでください。

提案しやすい家事は次のとおりです。

  • 食器を一枚運ぶ
  • 洗濯物を自分の分だけ畳む
  • ゴミを玄関まで持っていく
  • ペットに餌をあげる
  • 米をとぐ
  • 夕食のメニューを一緒に決める

できたら「学校に行かないならこれくらい当然」ではなく、「助かった、ありがとう」と事実を伝えます。毎日続けることより、本人が負担なく終えられる量にすることが重要です。

2. 家の外に出なくてもできる運動を試す

体を動かすことは、散歩やスポーツだけではありません。カーテンを開ける、ベランダに出る、ストレッチをする、家の中を一周することも活動です。

厚生労働省の「身体活動・運動ガイド2023」では、身体活動が少ない子どもには、まず少しでも体を動かすことを勧めています。最初から時間や回数の目標を課さず、本人ができる量から始めます。

例えば、次の中から本人に選んでもらいます。

  • 好きな曲1曲分だけ体を動かす
  • 玄関の外に出て戻る
  • 人の少ない時間に5分歩く
  • コンビニで好きな物を一つ買う
  • ゲームの合間に水を取りに行く

3. 趣味や得意なことを深める

不登校中の時間は、学校の教科だけが学びではありません。料理、イラスト、音楽、動画編集、プログラミング、読書、ゲーム攻略、写真、語学など、興味のあることを深める経験も、調べる力や継続する力につながります。

親が教育効果を説明しすぎると、本人には新しい課題に見えることがあります。「それ面白そう」「できたら見せて」程度の関心を示し、成果を求めすぎないほうが続きやすくなります。

活動を広げられる時期に提案したいこと

1. 勉強は5分・1問・動画1本から始める

勉強を再開する目的は、遅れを一気に取り戻すことではありません。「自分にもまだできる」という感覚を取り戻すことです。

始めやすい方法は次のとおりです。

  • 好きな教科を5分だけ見る
  • 計算問題を1問だけ解く
  • 教科書を1ページ読む
  • 授業動画を1本見る
  • 英単語を3個確認する
  • 学校のプリントを親と仕分ける

終了時刻を先に決め、できた後に追加を要求しないことがポイントです。本人が「もう少しやれそう」と言ったときだけ増やします。

2. 家族以外の人と短くつながる

担任との面談が負担なら、養護教諭、スクールカウンセラー、教育支援センターの職員、オンライン家庭教師など、本人が話しやすい相手を探します。

最初から対面で話す必要はありません。チャット、オンライン、保護者のみの相談、施設の外観を見るだけといった方法もあります。

3. 学校外の居場所を見学する

外出や人との交流への抵抗が弱まってきたら、教育支援センター、フリースクール、適応指導教室、オンラインの居場所などを検討できます。

文部科学省のCOCOLOプラン事例集でも、外出の可否や集団への緊張の強さに応じて、個別活動、小集団活動、オンライン支援などを組み合わせる例が示されています。本人が見学を嫌がる場合は、まず保護者だけで相談し、写真やパンフレットを見せるところから始めてください。

オンラインの居場所を検討する場合は、クラスジャパン小中学園の口コミ・評判も選択肢を比較する材料になります。

不登校の中学生の一日のスケジュール例

時間割どおりに生活することが目的ではありません。食事、着替え、入浴、好きなことなど、1日に一つか二つの「区切り」を作るための例です。

休息を優先する日の例

時間帯過ごし方
午前眠る。起きられたら水分を取る
食べられる物を食べる。動画やゲームを楽しむ
午後入浴か着替えのどちらかを選ぶ
夕方家族と同じ部屋で過ごす、または短い会話をする
食事。眠れそうな時間に照明や画面の刺激を減らす

昼夜逆転から少しずつ戻す日の例

時間帯過ごし方
11:00起床、水分、カーテンを開ける
12:00昼食
14:00家事を一つ、または5分の散歩
15:00ゲーム、動画、趣味
17:00入浴またはストレッチ
19:00夕食
就寝前スマホをベッドから離し、音楽や読書に切り替える

いきなり朝7時に戻そうとせず、起床時刻を少しずつ前に動かします。厚生労働省の「こどもの睡眠」では、中学・高校生の睡眠時間は8~10時間が目安とされ、朝の光、朝食、日中の活動、就寝前のデジタル機器への配慮が生活リズムを整える要素として紹介されています。

活動を増やせる日の例

時間帯過ごし方
9:00起床、朝食、着替え
10:00学習10~20分
11:00自由時間
13:00昼食、家事を一つ
14:00散歩、買い物、オンライン活動のいずれか
16:00趣味、ゲーム、友人との連絡
19:00夕食
入浴、翌日にやりたいことを一つ決める

毎日同じにする必要はありません。体調が落ちた日は休息中心の予定に戻して構いません。

ゲーム・SNSばかりのときはどうする?

ゲームやSNSを全面的に禁止するより、生活への影響を本人と確認し、守る範囲を絞るほうが現実的です。

最初に決めたいのは、ゲーム時間の総量より次の3点です。

  1. 食事や水分を極端に抜かない
  2. 家族の睡眠を妨げる音量にしない
  3. 課金、個人情報、SNS上のトラブルを放置しない

生活が安定してきたら、「夕食と入浴の間は一度中断する」「眠る30分前は画面を閉じる」など、区切りを一つ加えます。

ルールは親が一方的に通知するのではなく、「ゲームを取り上げたいわけではなく、体調を守りたい。どこなら区切れそう?」と相談します。守れなかったときは罰を増やす前に、設定が厳しすぎなかったかを見直してください。

ゲームが家族以外との交流や自信につながっている場合もあります。ゲームを学びやコミュニケーションに生かす方法は、関連記事「ゲームの家庭教師ゲムトレとは?」で詳しく紹介しています。

勉強はいつ、どのくらいさせる?

本人が強く拒否している時期に、長時間の自主学習や学校の課題を強制するのは避けます。睡眠や会話が安定し、本人から退屈、勉強の遅れ、高校受験などの話が出たら再開のタイミングです。

学び直す順番

  1. 本人が好き、または抵抗が少ない教科
  2. 小学校範囲を含む基礎問題
  3. 在籍校の授業範囲
  4. 定期テストや高校受験の対策

中学生は数学と英語で前の単元の理解が次の学習に影響しやすいため、学年にこだわらず、分かる地点まで戻ります。教材は一度に増やさず、教科書、学校のプリント、動画教材、オンライン教材などから一つを選びます。

自宅学習が出席扱いや成績評価になる場合がある

文部科学省の通知では、不登校の中学生が自宅でICTなどを使って学習した場合、一定の要件を満たせば校長の判断で指導要録上の出席扱いにできると示されています。また、欠席中に行った学習の成果を成績評価に反映できる制度も整備されています。

ただし、オンライン教材を使えば自動的に出席扱いになるわけではありません。在籍校との連携、学習内容や状況の把握などが必要で、具体的な運用は学校や教育委員会によって異なります。

学習を始める前に、保護者から学校へ次の点を確認してください。

  • 利用予定の教材や支援先が出席扱いの対象になり得るか
  • 学習時間や内容をどの形式で記録するか
  • 学校へどの頻度で報告するか
  • 課題、作品、テストを成績評価に反映できるか
  • 定期テストを別室や別日程で受けられるか
  • 高校受験に向けて内申点や調査書をどう扱うか

中学3年生は高校受験を急いで話すべき?

中学3年生の保護者が進路を心配するのは自然なことです。ただし、本人がほとんど動けない時期に毎日受験の話をすると、将来への不安が強くなることがあります。

親は水面下で情報を集め、本人には選択肢があることを短く伝えます。

  • 全日制高校
  • 定時制高校
  • 通信制高校
  • チャレンジスクールなど地域独自の学校
  • サポート校
  • 高卒認定を経て進学する方法

「今すぐ決めなくていい。どんな選択肢があるかは親が調べておくね」と伝え、本人が知りたがったときに情報を出せるようにします。

「ほっといていい」と「放置」の違い

不登校の中学生には、干渉を減らして休ませる時間が必要です。しかし、完全に放置することとは異なります。

見守るときも、次の点は確認します。

  • 食事や水分が取れているか
  • 眠れているか、昼夜逆転が急激に悪化していないか
  • 頭痛、腹痛、めまい、強いだるさが続いていないか
  • 家族との最低限の連絡手段があるか
  • SNSやゲームで金銭・対人トラブルが起きていないか
  • 「消えたい」「生きていたくない」などの言葉がないか
  • 自分を傷つける行動がないか

厚生労働省が示す子どものSOSサインも参考にし、食欲や睡眠の大きな変化、強い身体症状、無気力や落ち込みが続く場合は、小児科、心療内科、児童精神科などに相談してください。自傷や自殺をほのめかす言葉がある場合は、本人を一人にせず、速やかに医療機関や公的な相談窓口へつなぎます。

本人が相談を嫌がるときは、保護者だけでスクールカウンセラー、教育支援センター、医療機関などに相談しても構いません。

親がかける言葉の具体例

場面避けたい言葉伝え方の例
昼まで寝ているいつまで寝ているの起きたら水分を取れるように置いておくね
ゲームを続けているゲームを取り上げるよ食事のときだけ区切れそう?
勉強しないこのままだと高校に行けない5分なら何が一番やりやすそう?今はやめておく?
外に出ない散歩くらいできるでしょ玄関までとコンビニ、どちらなら負担が少ない?
理由を話さない何が原因なの今は分からなくても大丈夫。話したくなったら聞くよ
家事ができた家にいるなら当然助かった、ありがとう

二択にしても「どちらもしない」を選べるようにすると、本人の負担が減ります。

よくある質問

不登校の中学生には、まず何をさせるべきですか?

最初は勉強より、安心して休むこと、食事や水分を取ること、眠ることを優先します。少し安定したら、入浴、着替え、簡単な家事、短い散歩、好きな活動などから本人が一つ選びます。

一日中ゲームをしていても大丈夫ですか?

ゲームが心を落ち着かせたり、人とつながったりする手段になっていることがあります。急に禁止せず、まず食事、安全、課金、夜間の音など生活への影響を確認します。状態が安定してから、入浴や就寝前など一つの区切りを本人と相談してください。

何もしないので、ほっといていいですか?

休息として干渉を減らすことは必要ですが、食事、睡眠、体調、安全まで見ない完全な放置は避けます。挨拶や食事の声かけなど細い接点を保ち、心身の不調が続く場合は保護者だけでも相談してください。

勉強はいつから再開しますか?

睡眠や会話が少し安定し、本人から退屈や学習の遅れについて話すようになった頃が一つの目安です。5分、1問、動画1本など、失敗しにくい量から始めます。

フリースクールや教育支援センターにはすぐ通わせるべきですか?

本人の状態と希望によります。外出や集団が負担な時期は、保護者だけで相談したり、オンライン支援を利用したりできます。見学、短時間利用、個別活動から試し、合わなければ別の選択肢を検討します。

不登校でも高校へ進学できますか?

不登校でも高校進学の選択肢はあります。ただし、入試方法、調査書、欠席日数の扱いは学校や地域によって異なります。早めに担任や進路担当へ確認し、全日制だけでなく定時制、通信制なども含めて比較します。

まとめ

不登校の中学生に何をさせるか迷ったら、学校と同じ生活へ急いで戻そうとせず、その日の本人が無理なく選べる行動を一つ用意してください。

休息が必要な時期は、眠る、食べる、好きなことをするだけでも構いません。生活が安定してきたら、入浴、家事、短い運動を加えます。さらに気力が戻ったら、短時間の勉強、外出、家族以外の人との交流へと広げます。

親だけで予定や進路を背負う必要はありません。学校、スクールカウンセラー、教育支援センター、フリースクール、医療機関などとつながり、本人に合う学び方と居場所を一緒に探してください。

スポンサーリンク
不登校
hiroをフォローする
タイトルとURLをコピーしました