この記事では、不登校の子を持つ保護者向けに書かれている記事です。
自分を責める前に読んでいただきたく、多くの親が経験する「親のせい」について解説しています。
不登校は本当に親のせい?多くの親が抱える誤解と真実
子どもが不登校になると、多くの親は「私の育て方が悪かったのでは」「もっと厳しくすべきだった」と自分を責めます。しかし、専門家は一貫して「不登校を親の責任とするのは誤り」と指摘しています。
文部科学省の調査(令和5年度)によれば、不登校の背景には「友人関係」「教師との関係」「学習への不安」「家庭の変化」など、複数の環境要因が絡み合って発生していることがわかっています。つまり、家庭だけでなく、学校や社会全体の要因が関係しているのです。
不登校は「逃げ」ではなく、「心を守るための自己防衛反応」とも言えます。心理学的には、子どもが学校という環境に強いストレスを感じた際に、身体的・心理的に「これ以上無理」というサインを出している状態です。親が自分を責めるほど、子どもは「親を困らせたくない」という思いから、さらに自分を追い込む傾向があります。
親のせいではない。むしろ、今こそ「一緒に立ち止まる勇気」が求められる時期です。

親の関わりが影響するケースもある|よくある言動と改善のヒント
不登校が長引くと、親は「何とかしなければ」と焦りを感じます。ところが、その焦りが子どもには「責められている」と伝わってしまうことがあります。
たとえば、「いつになったら学校行くの?」「みんな頑張ってるよ」という言葉。親からすれば励ましのつもりでも、子どもには「理解されていない」「否定された」と受け取られやすいのです。
心理カウンセラーの間では、こうしたすれ違いを「善意の誤作動」と呼びます。親が“正しいことを言おうとするほど”、子どもは“ありのままを受け止めてもらえない”と感じて心を閉ざしてしまう。
特に、「学校に行けない自分=ダメな人間」と思い込みやすい思春期の子どもほど、親の何気ない言葉が強く響きます。
ではどうすればよいのでしょうか。
ポイントは、**「言葉より態度」**です。朝、無理に起こさなくてもいい。「おはよう」と一言かけるだけで、親が“受け入れてくれている”と伝わります。話したくない日には、無理に聞かず、「何か飲む?」とさりげない気遣いを見せる。それだけで、子どもは「ここは安全な場所」と感じられるようになります。

今日からできる!親ができる3つのサポート法
① 話を「聞く」ことに集中する
子どもが話したとき、親はつい「じゃあこうすれば?」と解決を提示したくなります。しかし、子どもが求めているのは“答え”ではなく“共感”です。
「そう感じたんだね」「つらかったね」と言葉を返すだけで十分。人は“理解された”と感じることで、初めて変わろうとする力を取り戻します。
② 親の焦りを見せない
「早く元に戻ってほしい」と思うのは当然です。しかし、その焦りは無意識に表情や口調に出てしまいます。
心理学的には、子どもは親の感情を“鏡”のように感じ取ります。親が落ち着いていれば、子どもも安心して心を整理できます。焦りを感じたら、まずは深呼吸を。親自身のメンタルケアが、子どもへの最大の支援です。
③ 小さな成功を一緒に喜ぶ
部屋から出てきた、笑顔を見せた、少し話した。それだけでも立派な一歩です。
「今日は顔を見られて嬉しいよ」と伝えることで、子どもは“自分には価値がある”と再確認できます。これが自己肯定感の再生につながります。
親が限界を感じたら|専門家・支援機関の力を借りよう
長期化する不登校に直面すると、親自身の心も疲弊します。そんなときは、迷わず外部の力を借りましょう。
教育支援センター(適応指導教室)やフリースクール、地域のカウンセラー、NPOなど、子どもと親の両方を支える仕組みが各地に整っています。
特に、最近はオンラインカウンセリングや親のためのピアサポート(同じ経験を持つ親の交流)も増えています。「誰かに話す」だけでも、心の負担は大きく減ります。
また、学校との連携も大切です。担任やスクールカウンセラーに「家庭での様子」を共有することで、学校側もより柔軟な対応が可能になります。
不登校は“孤立”から悪化します。支援を受けることは、親の弱さではなく、子どもを守るための強さなのです。
教育支援センター
北海道
- 北海道教育支援センター
公式サイト: https://www.edu.pref.hokkaido.lg.jp/
青森県
- 青森県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.aomori.lg.jp/
岩手県
- 岩手県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.iwate.jp/
宮城県
- 宮城県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.miyagi.jp/
秋田県
- 秋田県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.akita.lg.jp/
山形県
- 山形県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.yamagata.jp/
福島県
- 福島県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.fukushima.lg.jp/
茨城県
- 茨城県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.ibaraki.jp/
栃木県
- 栃木県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.tochigi.lg.jp/
群馬県
- 群馬県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.gunma.jp/
埼玉県
- 埼玉県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.saitama.lg.jp/
千葉県
- 千葉県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.chiba.lg.jp/
東京都
- 東京都教育支援センター
公式サイト: https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/
神奈川県
- 神奈川県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.kanagawa.jp/
新潟県
- 新潟県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.niigata.lg.jp/
富山県
- 富山県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.toyama.jp/
石川県
- 石川県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.ishikawa.lg.jp/
福井県
- 福井県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.fukui.lg.jp/
長野県
- 長野県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.nagano.lg.jp/
岐阜県
- 岐阜県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.gifu.lg.jp/
静岡県
- 静岡県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.shizuoka.jp/
愛知県
- 愛知県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.aichi.jp/
三重県
- 三重県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.mie.lg.jp/
滋賀県
- 滋賀県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.shiga.lg.jp/
京都府
- 京都府教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.kyoto.jp/
大阪府
- 大阪府教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.osaka.lg.jp/
兵庫県
- 兵庫県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.hyogo.lg.jp/
奈良県
- 奈良県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.nara.jp/
和歌山県
- 和歌山県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.wakayama.lg.jp/
鳥取県
- 鳥取県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.tottori.lg.jp/
島根県
- 島根県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.shimane.lg.jp/
岡山県
- 岡山県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.okayama.jp/
広島県
- 広島県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.hiroshima.lg.jp/
山口県
- 山口県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/
徳島県
- 徳島県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.tokushima.lg.jp/
香川県
- 香川県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.kagawa.lg.jp/
愛媛県
- 愛媛県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.ehime.jp/
高知県
- 高知県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.kochi.lg.jp/
福岡県
- 福岡県教育支援センター
公式サイト: https://www.pref.fukuoka.lg.jp/
オンラインカウンセリング
Kimochi

「Kimochi」は、公認心理師のみがカウンセリングを担当する、安心・信頼のオンラインカウンセリングサービスです。
恋愛、仕事、人間関係、家庭の悩みなど、年齢とともに変化する心の課題に寄り添い、気軽に相談できる場として、多くの方に支持されています。
忙しくても自宅で受けられる ビデオ通話・チャット相談 など、ライフスタイルに合わせた相談形式を用意。
「誰にも話せない悩みを安心して打ち明けたい」「専門家の視点からアドバイスがほしい」という方に、
手軽に利用できる心のケアツールです。
フリースクール
aini school 小・中等部

遊んで学ぶ!心が元気になる!
オンラインをベースにしたオルタナティブスクール(フリースクール)です。
フリー!フラット!オープン!を大切に、1人ひとりの特性や、自由な選択を最大限に尊重。
オンラインを超えた質の高いコミュニケーションと、
“そのままで大丈夫”と感じられる安心感のある学び場と居場所を提供します。
仲間と楽しく取り組む活動や、社会で活躍するたくさんの大人たちによる多彩な授業。
いろんな生き方があっていい、たくさんの個性があっていい、ありのままの自分で大丈夫。
多様な世界や生き方に毎日触れながら楽しく学べる、新しい時代の学校です。
クラスジャパン小中学園

クラスジャパンは2018年に開校したオンラインフリースクールです。
生徒一人ひとりに担任が伴走し、子どもが自分のペースで勉強ができるようサポート。勉強以外にもeスポーツ、プログラミング、イラストなど、得意を伸ばす部活動もある不登校生徒の新しい居場所です。
これまでに1500人以上の子どもたちをサポートしてきました。
将来の進路選択の際に不登校が不利益になることのないよう、社会的自立や参加を実現するための環境作りに取り組んでいます。
まずは初月利用料無料のトライアル入会からお試しできます。
ピアサポート
不登校の親ネットLINEオープンチャット

「学校休んだほうがいいよチェックリスト」の利用者や、不登校の子がいる親などが無料で参加できるLINEコミュニティ。
子どもを支えるために、まず親を支える。親が安心することは、子どもの安心につながります。
【FAQ】よくある質問
Q1:不登校は本当に親のせいなのでしょうか?
不登校は、親だけが原因ではありません。文部科学省の調査によると、友人関係・学習不安・教師との関係など、複数の要因が複雑に関係して起きるケースが大半です。
子どもが学校に行けないのは「怠け」ではなく、「心を守るための行動」であることを理解することが大切です。
Q2:親がどんな言葉をかけるとよいですか?
「どうして行けないの?」よりも、「つらいね」「話してくれてありがとう」と共感を示す言葉が効果的です。
親の焦りを伝えるよりも、「あなたの味方だよ」という安心感を与える方が、子どもの自己肯定感を回復させます。
無理に登校させた方がよいですか?
無理に登校させることは逆効果になる場合があります。
不登校は、心身が「これ以上無理」とSOSを出している状態です。まずは休むことを認め、安心を取り戻すことが回復の第一歩です。
Q4:親自身がつらいとき、どうすればいいですか?
不登校は親にも大きなストレスを与えます。
無理に一人で抱え込まず、教育支援センター・カウンセラー・親の会などの外部サポートを利用しましょう。
「親のメンタルケア」も、子どもを支える重要な一部です。
Q5:どこに相談すればよいですか?
各自治体には教育支援センター(適応指導教室)があります。
また、フリースクール・心理カウンセラー・オンライン相談なども利用可能です。
「文部科学省 不登校支援ポータル」でも地域別の支援窓口が紹介されています。
【まとめ】「親のせい」ではなく「一緒に立ち止まる時間」
不登校は、「子どもが壊れそうな心を守るために選んだ行動」です。そしてそれは、親が責められるべき出来事ではありません。
親ができることは、“元に戻すこと”ではなく、“一緒に考えること”。
今この瞬間に、子どもが安心できる関係を築くことが、最も確かな前進になります。



